更新遅くなりました。
まず最初に感謝の気持ちを伝えさせてください。
気仙沼大島の写真教室の報告写真展も好評により1週間延長、
そして1月27日の石巻のフォトグラファーの阿部美津夫さんによる講演会を
なんとか無事に終えることができました。
これも本当に、関係者各位、講演者の方、来場してくださった方々、
そして教授、学校関係者の方によって出来たことだと思うし、
本当に今回のことを通して、すごくたくさんの人に迷惑をかけました。
しかしそれと同時にすごく助けてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。
実際、私自身も去年起きた3.11から逃げていた時期もありました。
最初の方はメディアでもずっと震災関係のニュースをしていて、
映像だけを見ていても何も分からないし実感も沸かない。
被災地に行きたいという気持ちはあっても、
「どうせ自分にできることなんてないし、迷惑をかけるだけだ。」
そんなことを思って、忙しいのを言い訳に被災地に行きたいと
口先では言っていても、何も動いていませんでした。
そんな私を動かしてくれたのが、震災関係のイベントで言われた言葉。
「みなさんは学生です。学生の本業は勉強だし、
被災地に行けないという自分を責めることはしないでください。」その言葉を聞いたときに、人間って不思議な生き物で、
そう言われることによって安堵感も得られたけど、そんなのは一瞬で、
そのあとはひたすら東北に行きたくて仕方ない。
今まで忙しいのを行けないと言ってた自分を恥じたし、
お金がないっていうのもただの言い訳。
そう思うようになりました。
学生が安く行けるためにツアーを組んでくれているボランティア団体はたくさんあるし
時間なんて、作ろうと思えばいつでも作れる。
とにかくそれをきっかけに東北に頻繁に行くようになったわけですが、
行く度にどんどんそこにいる人、土地、食べ物に惹かれるようになりました。
そして何よりも、迷惑じゃないかってずっと考えてた私を
励ましてくれたのは被災地の人たちでした。
雄勝での復興祭りのときに、あるおばちゃんが私に言った言葉。
「遠くからもあなたたちがこうやって来てくれるから、
今の私たちがある。ありがとう。」
今回、阿部さんも、大島小学校の校長先生も共通して同じことを言っていた。
「ボランティアじゃなくても被災地に来てくれることが
復興に繋がる。そこに来て、泊まって、何かを食べる。」決して私が被災した人の気持ちを理解できるわけじゃないけど、
それでも何かしら、今回の震災で亡くなった人のために、風化させないようにするには
やっぱり被災地を訪れる必要はあると思う。
それに、被災したからって、存在を忘れる(=そこに行かない)っていうのはおかしい。
阿部さんに、こうやって言われた。
「最初ね、メールが来た時に滋賀県の子ってわかって、
滋賀県ってさ、ほら、海がないから津波ないでしょ。だからさ、
僕らの気持ちなんてわかりっこないんだろうなって考えた」この言葉を言われたときに、確かにな、って思った。
私は生まれてからずっと海はただ青くて広くて綺麗なイメージで
津波の怖さなんてこれっぽっちも知らずにぬくぬくと行きてきた内陸県の人間。
そう言われるのもすごく分かる気がした。
でもそれと同時になんだかすごく切ない想いでいっぱいでした。
阿部さんは震災以降ずっと日記を今年の正月くらいまでつけていて、
詩も書いたり、写真を撮ったりしている。
それを全部見せて頂いた。
詩を最初に朗読してくださったとき、
娘さんに対する親としての思い、お孫さんに対する愛情がすごく伝わってきて、
その3人を亡くしてしまったという現実を真っ向に受け入れて、
今は前を向いてシャッターを切りながら
今回の震災で被害を受けた方と同じ想いをもう二度としないように、
今回の経験を無駄にはしないように、
真っすぐな瞳で物事を捉える阿部さんにはただただ感動し
涙を流してしまいました。
「講演会ではボクも泣くだろうけど、司会のあなたが泣いちゃだめだよ」
そう言われたのに、講演会でも
「ここがボクの家でした」と阿部さんが写真を公開した瞬間に
自然と涙があふれてきました。
今ある自分の家が、ある日突然、大切な想い出と一緒に
大切な人までもを奪い去っていく。
そんなことを考えただけでもすごく辛くなってきます。
阿部さんはいつも私に嬉しそうな顔で写真の話をしてくれる。
「地元を撮っておきなさいよ。きっとあなたの地元はいいところだろうから、
写真をせっかくしてるんだし、いっぱい撮りなさい。」
その言葉が一番印象的でもあった。
今まで海外を写真に写し、日本各地も旅しながら写真を撮ってきたけど、
地元の写真ってそういえば断然に少ないなあってことに気づきました。
阿部さんの話を聞いてから、地元の大切さを最近すごく感じます。
今思えば、大学で辛いときも地元の友だちが支えてくれて、
いつも通る道や、すごく複雑な気持ちになったときによく通う森、
小さいときから身近にいる馬やその他の動物たち、
田んぼや畑、竹林が並ぶど田舎な風景、
全部全部含めて、地元がなんだかんだ好きなんだなって改めて気づきました。
先日の同窓会ですごく懐かしい気持ちで楽しいと感じれたのも
やっぱりずっと昔から慣れ親しんだ土地で、
感情的な毎日を共に過ごした仲間っていうのは
やっぱりこれからもずーっと大切な存在になるからだろうなあ。
今、気仙沼大島で写真教室をしているわけですが、
3月に第二回の写真教室を行います。
やっぱり継続することって大事だなーってつくづく思うし、
今は被災地に行ってばっかで海外なんて行ってる場合じゃない!って思ってたけど
今までお世話になってるカンボジアのNGOにも継続して行くことが
自分にも相手にもプラスになっていくんだろうなーって思うようになりました。
だからって東北に行く回数を減らす訳ではない。
今、自分が間違ってないって思う道を常に走っていたい。
あといろんな活動を通して感じるのは、目に見える復興だけがすべてじゃない。
人の心っていうのは簡単にビルやその他の建物みたいには立ち直すことはできない。
人の心を救えるのは人だけだと思います。
だからこそ、寒くなって人があまり訪れなくなってきた今だからこそ、
実際に足を運んでみる価値は多いにあると思います。
ぜひ、この春休み期間中に足を運んでみてください。
きっと何か感じるものがあるはずです。
思ってるだけじゃ何も変わらない。
行動を起こすことで世界は少しずつ変わっていく。
これからもたくさんの人が今回の震災について忘れないような活動等
続けていけるように私は頑張ります。